<最怖>この世で最も怖い話まとめ

この世で最も怖い話をまとめています。毎日19時20時21時に1話づつ投稿。あなたを恐怖のどん底に落し入れます。朗読もはじめましたのでそちらもどうぞ。

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<最怖>白いひらひら

10年以上前の、実話です。

当時小学生でしたが、
自分の家族といとこの家族でキャンプすることが
夏の一大イベントでした。

その年、
静岡県のあるキャンプ場にいったときの話です。

いつも通りカレーをつくったり
釣りをしたりして楽しみ、
あっという間に次の日になりました。

朝、叔母さんが

「昨日、トイレで夜起きたんだけど
○○ちゃん(僕の名前)のテントの上に
白いヒラヒラが見えたよ。
タオルみたいな。
風になびいててちょうど一旦木綿のようだったけど
目をこすってみてみたら何もなくって。
おばけかしら笑」

と言ってきた。

化学系の仕事をしていて
そういうものを信じそうにない叔母さんがいったことで
印象に残った。

テントをたたみ帰る準備をする。

その帰りの車の中で
母の携帯電話に一本の電話が。

「知り合いのおばあさんが
深夜2時すぎに亡くなった」

というものだった。

このおばあさん、
関係を説明するのが難しいのだが
とにかく僕と弟をよく面倒みてくれたおばあさんだった。

当時、幼稚園や保育園ではなく
家庭教師を兼ねた個人養育に預けられていた
家庭のおばあさん。

僕らを

「○○ちゃん、お菓子あげよう」

と愛してくれたおばあさんだった。

ただその家の人は
このおばあさんを邪険に扱っていた。

人柄はこのおばあさんの方が
その家の人よりいいなということを
僕と弟は感じていた。

けれどその家の人たちは
なぜかおばあさんを隅っこの部屋に押し込み
きつい言葉を投げかけていた。

そんななかで
僕と弟はおばあさんに愛され、
それで僕らもおばあさんを
自分の実の祖母のように慕っていた。

車の中で
叔母さんの白いヒラヒラの話をすると

「おばあさんが会いに来たのかもね」

という話になった。

叔母さんに確認すると
たしか白いヒラヒラをみたのは
深夜2時頃だったという。

幽霊などは信じていなかったが
それを聞いてなんか不思議な気持ちになったことを覚えている。

また次の話でお会いしましょう。