<最怖>この世で最も怖い話まとめ

この世で最も怖い話をまとめています。毎日19時20時21時に1話づつ投稿。あなたを恐怖のどん底に落し入れます。朗読もはじめましたのでそちらもどうぞ。

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<最怖>小さい日本人形

三年前、主人が単身赴任している間、
私と当時9ヶ月だった娘と
実家で暮らしていました。

そんなある日、
私の高校時代からの友達のAちゃんが色々あって、
私の実家で暮らす事になりました。

私の両親も快くAちゃんを受け入れてくれ、
平和に過ごしていました。

本題に入る前に、
Aちゃんについて少し話します。

Aちゃんの家族はお母さん、
二つ年下の妹と、
すごく年の離れた幼い弟がいるんですが、
その三人ともが霊感が強く、やけに勘がよかったり、霊を見たりと、
なかなか面白い話をAちゃんからきいたりもしていました。

私とAちゃんは、オカルト好きなのが共通し、
凄く仲良くなったのですが、肝心のAちゃんは、
家族で一人だけ霊感的なものが全くなく、
よく嘆いていました。

Aちゃんが言うには、
お母さんの姉、つまり、Aちゃんの叔母さんが、
一番霊感が強いとあの人は凄いと言っていました。

そんなAちゃんと私が体験した、
恐ろしい体験を書きたいと思います。

三年前の私の誕生日におこった事です。

前日から明日は私の誕生日という事で、
みんなで食事にでも行こうという事になっていました。

Aちゃんもその日はバイトを休み入れてくれていて
楽しみにしてくれていました。

明日、プリクラ撮ろうねなんて話しながら、
三階の私の部屋で、私と娘がベッドで
Aちゃんは布団で、
ちょうどTの字になって寝ていました。

ベッドが、部屋の入り口から見て
真っ正面の壁につけて横に置いてあり
(入って左手が頭右手に足)
Aちゃんの布団が、部屋の真ん中に
(つまりベッド側に頭入り口側に足)敷いてありました。

その横(Aちゃんが布団にはいって右側)に
一人掛けのソファーと娘のオモチャ箱が置いてありました。

眠りにはいって、何時間かたった時、
娘が私の身体の上を這うような感じがして目が覚めました。

部屋は真っ暗だし、
なにしてるのかと思いましたが、
何故かさほど気にもせず、
私はまたねむってしまいました。

しばらくすると、
オモチャ箱をガチャガチャする音が聴こえてきて、
よくもまぁこんな暗い部屋で夜中に遊ぶもんだなと寝ボケながら思い
また何故か、さほど気にもせず私は寝てしまいました。

でもガチャガチャする音は
半寝状態でしばらく聴いていました。

またしばらくすると、
今度はAちゃんが私のベッドに入ってきました。

それでも何故かさほど気にもせず、
私は寝てしまいました。

またしばらくすると、Aちゃんが、
私のベッドに入ってきましたが、
気づいてはいたけど、そのまま私は
寝続けるというのを何回か繰り返していました。

その頃にはオモチャ箱をガチャガチャする音は
聴こえていませんでした。

しばらくすると、部屋の電気がつき、
Aちゃんが、誰かと携帯で話していました。

私はあー妹に電話してるのかなと思い、
仰向けに寝ていたのを、寝返りをうち
娘の方を向きましたところ

いつのまにか、
娘が私の横で寝ていました。

私は少し変だなと思いました。

娘は寝る時、絶対に授乳しないと寝ないはずだし、
ベッドに戻る時に、私を乗り越えていかないといけないのに、
それには全く気づかなかったし、
気づかないわけがないのに。

そもそも、娘はベッドから落ちないように、壁側で寝てるのに、
さっき、私の上を這っていた方向は、
あきらかにベッドによじのぼって、
私の上を這って壁側にむけて動いていってました。

もしかしたら娘は、起きてもいないし、
私の上を這ってもいないし、
その後に暗い部屋でオモチャ箱をガチャガチャいわせて
遊んでなかったのかもしれない。

じゃあ誰が?と思いましたが
さほど気にせず、Aちゃんも電話してるし、
私は寝てしまいました。

しばらくすると、
Aちゃんが私を起こしてきました。

私はどうしたの?と言って起きました。

Aちゃんは真っ青な顔をして、

「私、今、生まれて初めて金縛りにあった」

と言いました。

オカルト好きな私は不謹慎にも、

「まじで?どうだった?」

とニヤニヤしながら聞いてたと思います。

するとAちゃんは

「急に苦しくなって目が覚めたら、
身体が動かなくて、声も出ないし、
なんか横のオモチャ箱ガチャガチャする音聴こえるし、

怖いから、M子(←私)のとこに行こうと必死でもがいて
やっとM子のベッドに入れたと思って目ひらいたら、
自分の布団に戻ってて、
また金縛りにあってってのを、
何回も繰り返してやっと金縛りが解けたから、

あの霊感の強い私のお母さんのお姉さんにあたる叔母さんに電話して、
叔母さんに事の次第を話したら、叔母さんが、
その家に日本人形あるでしょ?
それが、悪さして、Aにそんな事をしたって言うから、

あの三階の和室にある大きい日本人形の事と思って、
叔母さんに大きい日本人形でしょ?って聞いたら、

それ違う!大きくない!
もう一つタンスの上みたいな、
ガラスのとこに入ってる小さい日本人形!

って叔母さんは言うんだけど、
あの大きい日本人形しかないよね?」

とまくしたてるように話しました。

私は話を聞いて震えながら、

「Aちゃん、ごめん、
一階のお父さんの部屋にタンスの硝子戸の棚の中に
小さい日本人形ある…」

二人して真っ青になりました(笑)

私の家には、二つ日本人形があって
一つは60センチはある大きいめの市松人形で、
三階の私の部屋の前にある和室に置いてあったので、
Aちゃんも何度か見た事があったようです。

もう一つは今回、
叔母さんが悪さをしているという30センチくらいの日本人形で、
一階の私の父の部屋にあるタンスの硝子戸の棚の中に入っていて、
Aちゃんは、父の部屋に入った事がないので、
存在をしりませんでした。

何が怖いって、
Aちゃんの叔母さんと私は面識すらないのに、
何故、うちに二つの日本人形があるのを当ててしまったのか、
叔母さんの霊感の強さに私はドン引き

Aちゃんは、
初めての金縛りにかなりショックをうけていたようです。

凄く怖がっていました。

とりあえず、朝方になってきていたので、
電気はつけたまま、寝る事にしました。

オモチャ箱は気持ち悪いので、
別の場所に置きました。

昼前くらいに目が覚めると、
事の次第を私の親に話し、
お父さんが慌てて近所の日本人形屋さんにもって行き、
処分してもらう事にしました。

私は誕生日だったけど、
一日中かなり嫌な気分でした(笑)

ちなみに、
この一件でAちゃんも霊感体質?になってしまい、
定期的に金縛りに合うようになってしまいました。

また明日の夜にお会いしましょう