<最怖>この世で最も怖い話まとめ

この世で最も怖い話をまとめています。毎日19時20時21時に1話づつ投稿。あなたを恐怖のどん底に落し入れます。朗読もはじめましたのでそちらもどうぞ。

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<最怖>曰く付きの火事現場

当時の日記を箇条書きします。

関西の火事で有名なビル内で
勤めていたときのことです。

新人で入った当時
そこが火事現場で
色々噂のある場所というのは
すっかり忘れてました。

一日目:
何だか体がめちゃくちゃダルいのと
空気がどんよりしてるなと思いながら
初日なのでとにかく必死で接客

二日目:
社内食堂の奥の空気に鳥肌、
相変わらず空気の重さで体調が優れない

三日目:
空気の重さに慣れてきたと思ったら
たまに鼻に付くなにかが焼ける匂い、
近所に焼き肉屋もあるしそのせいかもしれない。

社員トイレに行く途中で
誰かに見られている感じ。

二日間の連休中:
友達に新しく働きだした場所を言えば
「いわく付きの火事現場乙www」
と言われた。

いちようは笑い流したが
ちょっと気になって家族に言ってみる。

一緒に住んでる祖父母が心配して
御守りを持たせてくれた。

四日目:
御守りの効果なのか体調は良好、
匂いもしない、
だけどトイレに行くとき誰かがついてきてる気がする。

御守りが入ってるポーチを
持ち場に置いてくるんじゃなかった。

五日目:
閉店までのシフト。
〆作業を先輩と仕上げて退店したけど
忘れ物をして1人でロッカーまで取りに戻る。

エレベーターがなかなか来ないので
階段で上まで上がろうとするけど
階段付近の冷気にゾッとしたけど、
御守りがあるし
外で先輩待たしてるのでダッシュで駆け上がる。

目的の階手前で
女の人がじっとこっちを見てた。

私はなにも見ていないし
気付いてないフリをして通過。

ちょうど上から男性社員が降りてきて安心。

お互いに会釈と声掛けしてすれ違う。

ロッカーで忘れ物を取り終え
エレベーター前に行くと
先ほどすれ違った男性社員がいた。

男性社員は私を見ると

「階段で誰かが着いてきた、
あなたはなにも見てないか?」

と必死に聞いてきた。

私は女性を見たことを伝え帰宅。

六日目:
昨日のこともあったので
階段は絶対に使わないと決めていたのに、
休憩時間を勘違いして
慌てて持ち場に戻らなくてはいけなくなり
階段で下りた。

姿は見えないが視線を感じる。

こんな感じで二年ほど働いていました。

御守りは効果があったのかなかったのか謎です。

売り場では重苦しい空気感じることはなかったのですが、
特定の場所は御守り効果なし。

次第に人気のないところでの視線に慣れて
鈍感になっていきました。

気にしてたら働けない
ってこともあったと思いますが。

ただたまに後ろを着いてくることがあるのですが、
これは何度経験しても慣れません。

家にまで着いてこなくて
本当に良かったです。

一番不気味だったのは
働き出して半年ほど経った頃、
誰も入ってきてないのに
喫煙室の扉がスッと開き
私の正面で立ち止まった気配があったことです。

怖くてまばたきも忘れ物その場で固まっていると、
見知らぬ社員さんが数人入ってきて
その人は消えました。

また次の話でお会いしましょう。