<最怖>曰く付きの火事現場
当時の日記を箇条書きします。
関西の火事で有名なビル内で
勤めていたときのことです。
新人で入った当時
そこが火事現場で
色々噂のある場所というのは
すっかり忘れてました。
一日目:
何だか体がめちゃくちゃダルいのと
空気がどんよりしてるなと思いながら
初日なのでとにかく必死で接客
二日目:
社内食堂の奥の空気に鳥肌、
相変わらず空気の重さで体調が優れない
三日目:
空気の重さに慣れてきたと思ったら
たまに鼻に付くなにかが焼ける匂い、
近所に焼き肉屋もあるしそのせいかもしれない。
社員トイレに行く途中で
誰かに見られている感じ。
二日間の連休中:
友達に新しく働きだした場所を言えば
「いわく付きの火事現場乙www」
と言われた。
いちようは笑い流したが
ちょっと気になって家族に言ってみる。
一緒に住んでる祖父母が心配して
御守りを持たせてくれた。
四日目:
御守りの効果なのか体調は良好、
匂いもしない、
だけどトイレに行くとき誰かがついてきてる気がする。
御守りが入ってるポーチを
持ち場に置いてくるんじゃなかった。
五日目:
閉店までのシフト。
〆作業を先輩と仕上げて退店したけど
忘れ物をして1人でロッカーまで取りに戻る。
エレベーターがなかなか来ないので
階段で上まで上がろうとするけど
階段付近の冷気にゾッとしたけど、
御守りがあるし
外で先輩待たしてるのでダッシュで駆け上がる。
目的の階手前で
女の人がじっとこっちを見てた。
私はなにも見ていないし
気付いてないフリをして通過。
ちょうど上から男性社員が降りてきて安心。
お互いに会釈と声掛けしてすれ違う。
ロッカーで忘れ物を取り終え
エレベーター前に行くと
先ほどすれ違った男性社員がいた。
男性社員は私を見ると
「階段で誰かが着いてきた、
あなたはなにも見てないか?」
と必死に聞いてきた。
私は女性を見たことを伝え帰宅。
六日目:
昨日のこともあったので
階段は絶対に使わないと決めていたのに、
休憩時間を勘違いして
慌てて持ち場に戻らなくてはいけなくなり
階段で下りた。
姿は見えないが視線を感じる。
こんな感じで二年ほど働いていました。
御守りは効果があったのかなかったのか謎です。
売り場では重苦しい空気感じることはなかったのですが、
特定の場所は御守り効果なし。
次第に人気のないところでの視線に慣れて
鈍感になっていきました。
気にしてたら働けない
ってこともあったと思いますが。
ただたまに後ろを着いてくることがあるのですが、
これは何度経験しても慣れません。
家にまで着いてこなくて
本当に良かったです。
一番不気味だったのは
働き出して半年ほど経った頃、
誰も入ってきてないのに
喫煙室の扉がスッと開き
私の正面で立ち止まった気配があったことです。
怖くてまばたきも忘れ物その場で固まっていると、
見知らぬ社員さんが数人入ってきて
その人は消えました。
また次の話でお会いしましょう。