<最怖>この世で最も怖い話まとめ

この世で最も怖い話をまとめています。毎日19時20時21時に1話づつ投稿。あなたを恐怖のどん底に落し入れます。朗読もはじめましたのでそちらもどうぞ。

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<最怖>鎌爺さん

俺がNTT工事の警備員やってたときの話ね

当時新しく光回線の張り替えあったんで
色々走り回って繋いでいたのね

わからない人にも簡単に説明するんだけど
電柱の上に黒い箱ついてるじゃない?

アレに新しく張ったケーブルを
繋ぎかえる作業だったのよ

で、そのとき山奥にも家があると
そこまでケーブル延びてるから行かなきゃいけない訳

だから舗装されてない道通って
山の中入っていったのよ

道かなり狭くて片方は崖だったから
慎重に運転していったの

30分くらいかけて
目的の場所に着いたんだけど
なんか空気が違うんだよね

そこの近くに家があったんだけど、
どう見ても人住んでないだろっていう家だったのね

一応工事するわけだから挨拶しなきゃと思って
その家に声かけにいったんだわ

人がいたみたいで中から
年寄り(70くらいかな)が出てきたのね

「近くで工事しますので
よろしくお願いします」

っていって作業始めたわけ

始めてからしばらくして、
ふとその家の方向いたら
爺さん鎌もって草刈してたのよ

しかもずっとこっち見ながら

この時点で
この爺さんなんかヤバイなと思って
目をそらした

作業終わりました
と声かけようと思って
その家の方向いたら
爺さんさっきと同じとこで
こっち見ながら鎌振ってるの

「終わりましたので」

と軽く声をかけ
逃げるように車に乗って走らせた

バックミラー見たら
爺さん仁王立ちで
鎌をこっちに向けて振ってた

一日の作業終わってから
作業員とその話していたら

「上から見えてたけどあの爺さん、
ずっとお前に向けて鎌振ってたぞ」

ということを聞いて
背筋がぞっとした

また次の話でお会いしましょう。