<最怖>この世で最も怖い話まとめ

この世で最も怖い話をまとめています。毎日19時20時21時に1話づつ投稿。あなたを恐怖のどん底に落し入れます。朗読もはじめましたのでそちらもどうぞ。

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<最怖>バス停と洋館

オレが体験した話。

友人Aがよく自分の部屋に遊びに来ていたのですが、
その友人にしょっちゅう夜のドライブに誘われていました。

いつもそいつとのドライブは楽しかったです。

ある日、友人Aに

「今日は○○の方面に行こう!」

と誘われ、
二人っきりで夜のドライブに行くことに。

友人Aの車に乗り込みいざ出発。

その日の行先は山というか峠を越え、
ある集落方面へ。

集落って言ってもまぁ、
人が散開して住んでる感じ?の場所へ。

個人的には
その集落方面に行くのは初めてでした。

その集落は田舎なんで、
ただ通り過ぎるだけ。

その集落からある漁民の住む集落につながる、
ある県道の道の入り口につきました。

その県道はアスファルト塗装されていなく、
なんか土?の道路みたいな感じで、
幅も車一台通れるぐらい、
また街灯なんかないそんな道。

峠道なので、坂を上ることに。

その県道を上り始めた時から、
急に霧がかってきました。

その状況下、
友人Aは運転に集中し始め、
さっきまでにぎやか?だった車内は、
浜崎あゆみの音楽のみ流れていました。

途中、
となりのトトロの中に出てきたような
バス停がありました。

オレ「おい!こんな山道なのにバス停があるよ!!
家なんてないのに(笑)」

A「…」

Aは運転に集中しているためか
黙っていました。

そのバス停を過ぎた後、
廃屋と化した洋館が
その道路沿いに何件か建っていました。

オレ的には
昔、あの洋館に人が住んでて、
バス停が必要だったんだー
なーんて一人で納得してたんですが。

そんな感じで峠に差し掛かった時、
新しくアスファルトに塗装された道に出ました。

オレはアスファルトを見て一安心。

また、
さっきまで霧がかかっていたのに、
急に霧が晴れました。

そのアスファルトの道は
T字路みたいな感じになっており、
道路の案内板が立っていました。

右は「○○」(帰り道方面)

左は「○○町斎場」

やっと知ってる名前(○○の名前)が出た。

右折して帰ろうぜって思っていたら
Aはなぜか左折しました。

なんで斎場方面行くんだろ?
って不思議に思い、
Aにきいてみました。

A「斎場ってなにするところなの?」

オレ「…斎場って人の死体を燃やすとこだよ!!!」

A「えっ!!!!」

AはすぐUターンして○○方面へ。

その後、国道に出て、
自分たちが住んでいる下宿先方面へ帰っていきました。

その1年半後…

大学3年生になったオレは
車の免許も持ち、車も買って
勉強、部活、バイトと
なかなかリア充な生活をしていました。

ある日、
友人Bからこの日は暇か?と。

暇だったらドライブ行こうと誘われ
その週の土曜日はバイト5時からだから、
それまでだったら暇みたいな事を言って、
土曜日にドライブに行くことに。

まぁ、土曜日になって
テキトーに友人Bと昼間にドライブをしていたら、
1年半前にいたあの県道前につきました。

オレは懐かしい、
と思っていました。

オレ「Bはこの道を通ったことあるの?」

B「あるよ〜、2年前に来たことあるな!」

オレ「この道ってアスファルト塗装されてないよね。
バス停もなぜかあるし!」

B「……?まぁいいや、行ってみよう」

相変わらずというか、
幅は狭かったんですが、
なぜかアスファルト塗装されていました。

1年半の間に塗装された感じではなく、
2、3年前ぐらいに塗装されている感じでした。

オレは

(おかしいぞ????)

という感じで運転していたんですが
まぁ、バス停とか洋館あるだろって思っていたんですが、

…ない。

あっという間に

右は「○○」(帰り道方面)

左は「○○町斎場」

の案内板があるところにつきました。

B「お前の話を聞いておかしいと思ったんだよ」

オレ「え?なにが?」

B「オレは二年前に
ほかの友人とツーリングをしに来たことあったけど、
土の道路でもなかったし、
なんかおかしいって思ったんだよ」

オレ「じゃあ今度、
Aを連れて検証しようよ!
来週のどっかに授業終わった後でさ!!」

B「お!いいね〜」

その夜、Aに電話して、
事情を説明して、
後日オレ、A、Bの三人で検証しようという話になり、
三人で検証しに行くことに。

3日後、
学校の授業終了後にオレの車であの道に向かう。

到着した後、
坂を上り検証開始。

オレ「バス停や洋館ないよなー?」

B「だから、ないって言ってんじゃん」

A「いや、あの時バス停とか洋館なかったよ!!」

オレ&B「えっ!?」

B「やっぱないよねー?」

オレ「そんなはずじゃー…」

B「お前の記憶間違えだって」

A「そうだよ!俺、見なかったもん」

オレ「うーん、確かに昔の記憶だったし、
記憶間違えしてんのかなー?」

A「そうだよ!」

B「じゃー解決したし、飯食いに行くか」

オレ&A「そうだな」

なんか釈然としなかったけど、
まぁ、検証の結果、
オレの記憶間違えということに。

けど、なんか納得いかなかったので、
検証した後日、
その道に通ったことのある先輩や
他の同級生にも聞いてみたけど(2人ぐらい)、
バス停や洋館なかったよ、
という答えが返ってきた。

あー、こりゃオレの完全な記憶間違えだったなー、
って完全に納得した。

翌週の週末、
Aとオレはバイト先が一緒で
週に一回程、一時間ぐらい重なるときがありました。

バイト先では
Aはあまりオレに対して話しかけてくれないので、
オレから話しかけていました。

その日は、
なぜか珍しくAから話しかけてくれました。

A「この前、
一緒にあの道検証に行ったじゃんね?」

オレ「だけど、
あれってオレの記憶間違えだったじゃん」

A「実はさ、
最初お前とあの道に行ったとき、
オレ記憶ないんだよ」

オレ「それってどういうこと??」

A「あの道に入ったとき、
霧がかかってきたのは覚えてる。
けど、次に記憶があるのはお前が、
斎場になんで行くの?だったんだよ」

オレ「……」

A「もちろん、俺は
斎場はどんなところかもちろん知っていたし、
あんな夜の道で斎場方面になんでハンドルを切ってしまったのかも、
覚えていないんだよね」

オレ「……」

A「検証行った時も、Bの意見に合わせたけど、
それはホントは記憶が無かったから、
お前の意見に合わせたいと思わなかった」

オレ「ってことは…」

あの時、オレはいったい何を見ていたのか?

また次の記事でお会いしましょう。