<最怖>この世で最も怖い話まとめ

この世で最も怖い話をまとめています。毎日19時20時21時に1話づつ投稿。あなたを恐怖のどん底に落し入れます。朗読もはじめましたのでそちらもどうぞ。

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<最怖>後ろ姿・災難ですね...・酷似した2人

「後ろ姿」

私が昔バイトしてたゲーセンは、
入った当初から先輩達に

「この店、出るんだよ…」

と聞かされました。

なんでゲーセンに幽霊が出るんだw
なんて思っていましたが、
確かに閉店後の、静まり返った真っ暗な店内で、
人のボソボソ喋る声が聞こえたり、気配がしたりという、
まぁ確かにちょっと不気味だなーって空気はありました。

特に印象に残ってるのがこの出来事。

ある日、閉店後に店の掃除をしていたんです。

そしたら、
ボクシングのパンチングマシーンがあるんですが、
画面があるんですよ。

ブラウン管のテレビ画面って、
電源を消したら真っ暗な画面に、
鏡みたいに周りが写りますよね。

一瞬、そこに男の人の後ろ姿が写ったんです。

髪が短くて、
シャツの上にベストを着た男の人の後ろ姿。

えっ!?とか思ってよく見たら消えてしまって。

めちゃくちゃ気持ち悪くなって、
同じフロアにいた店長に

「今、そこの画面にー!」

みたいに話したんですが、

「気のせいだろー」

と笑われて。
気のせいかな、服装や髪型まではっきり見えたんだけど…
と思いながらも、その日は帰宅しました。

そしたら、後日談があるんです。

数日後、バイト仲間の女の子と、
遊びに行く約束をしていて。

その日は私は休みで、
その女の子は閉店までバイト。

閉店後に遊びに行く約束してました

閉店は夜12時なんですが、
12時半くらいに電話しても、
つながらないんです。

あれ?今日は忙しくて残業?とか思ってたら、
一時半くらいにやっと電話がかかってきて。

「遅くなってゴメン!
実は、また閉店後に幽霊騒動になってさぁ…」

との事。

詳しく話を聞くと、
新人バイトの子が幽霊を見た!
と騒ぎだしたらしいんです。

次の日、バイトに行って新人さんに

「いったい何があったの?」

と聞くと、昨日の閉店後、
新人さんがカウンターを片付けていたら、
ちょっとカウンターから離れた所にある、
小さいゲーム機の向こうに、
人の後ろ姿が見えたらしいんです。

「あれ?お客さんがまだ残ってるのかな。
帰ってもらわなきゃ」

と、声をかけに行こうとしたら、
カウンターの後ろの倉庫にいたマネージャーに、
ちょっと呼ばれたらしいんです。

ほんのちょっと振り返って
マネージャーと会話して、
また元の方向を見てみると…

ついさっきまでいた、
後ろ姿の人がいなくなってたそうです。

ええー!ってパニックになって、
店中探してもその人はいない。

玄関は既に鍵をかけていたから、
出られないのに…

もう、その子はめちゃくちゃ恐がりだして
泣きそうになって、騒ぎになってたみたい。

私が、どんな後ろ姿?はっきり見えたの?と聞くと、

「めちゃくちゃはっきり見えましたよぉ!
男の人です!髪は短くて…
シャツ着て、その上に紺色のベストでした!!」

それを聞いて、
今度は私が怖くなってしまいました…

その髪型と服装、
数日前に私が見た後ろ姿と全く同じです…

「災難ですね...」

バイクでツーリングに行った。

三人で飛騨高山の山道をのんびり流して、
休憩所の小屋みたいなのがあったのでそこで休んだ。

誰も居なかったので
Aがベンチに横になり少し寝かせろと。

俺とBは景色を見に遊歩道に進み、
滝がある所に出たのでそこに30分位いた。

黒い雲が出てきたので降るかも知れない、
すぐ出発しようと小屋に戻る。

Aが爆睡してたので
揺さ振って起こそうとするも起きない。

とうとう雷雨になってしまい
そこで雨宿りする事に。

Bと談笑してると
傘をさした夫婦が入ってきた。

Bが

「こんにちは、災難ですね」

と話かけると旦那が

「ええ、ほんとに」

と。

俺とBが話をしている間
その夫婦はずっと黙ったまま、
寝てるAのほうを見てた。

気味が悪いのでそれ以上見ないようにしてた。

大きい雷がどこかに落ちて
俺とBがビクッとした。

突然Aがむくっと起き上がってこう言った。

A「今の顔見たか?」

何言ってるかわからず
見回すと夫婦が居ない。

Bが慌てて外に出ると
俺たちの三台のバイクしかない。

凄い山奥なのに・・・。

A「もう大丈夫、感じない。
寝てたら、ヤバそうなの2匹入って来る気配がして起きた。
ずっと見られてたから寝たふりしてた。」

B「おれ話かけちゃったよ」

A「災難ですね、だろ。
はええ、ほんとに、と答えたよな。
あれお前の事を言ってたんだよ・・・」

Bはかなりビビッてたが

A「大丈夫、俺いつもこんな体験するから
寝た振りしながら俺たちに憑かないよう念送ってたw」

Aの職業が坊主でほんとよかった・・・。

「酷似した2人」

俺は愛知に実家があって、
今は転勤で東京にいる。

愛知にいるころ、
深夜一時に腹が減ってスパゲティを茹で始めたんだけど、
ソースが無い事に気付いて、
火を点けっ放しで慌てて近所のコンビニに向かおうとした。

で、玄関から半身を出した瞬間、
物凄い寒気が襲って来た。

腕なんか鳥肌だらけ。

しかも玄関から出てる右側だけ。

外を見ると霧とは違う白いモヤが一面に漂ってるし。

こんな体験は初めてだったけど、
ヤバいことは本能的に分かった。

普通なら絶対外に行かないんだろうけど、
何故かコンビニに行かなきゃと思って家を出て、
ビビりながら5メートルぐらいの庭を横切り、
門から出ようとしたら、
危険を察知したのか操られたのか、
体が勝手に振り向いて玄関の方に向いたんだよ。

するとそこに女が立ってるの。

白い服着て髪長くて、
よく皆が想像するやつそのまんまのが。

さっき通ったときは居なかったのに。

「え?」

って思ったらその女が俺に向かって飛んで来て、
そのまますり抜けて行った。

この世の全ての怨みを表面化した
禍々しくチビるほど怖い顔しながら。

振り向いてからこの間、一秒ぐらいかな。

しかも女の顔は、
目で見たというより
すり抜ける時に頭に浮かんだ感じだった。

で、すり抜けたと同時に気配が無くなって、
体の硬直が解け、白いモヤがスーッて引き、
俺はギャーッとコンビニに走った。

暗い夜道を駆抜け、
明るい心のオアシスが見えて来ると本気で安心した。

レジに立つお兄さんを確認して、
助かった~と気を抜いてドアを開けようとしたら、

「○○!!(←俺の名前)」

って大声で後ろから声をかけられ、
心臓麻痺寸前。

正直チビった。

不意打ちにガクブルしながら振り向くと、
大して仲良かったわけじゃない中学の同級生の女の子が
車の中から身を乗り出してた。

「久しぶりー」

って脳天気に言われたけどそれどころじゃなくて、
アウアウしながら

「あぁぁぁ火をかけっ放しだからぁぁぁミートソースをぉぉぉ」

と震えて絶叫したのを見て、
基地外見るような顔しながら

「そ、そう。じゃ、またね」

って逃げるように車を出して帰って行った。

俺はそのままミートソースを購入し、
幾分落ち着いて家へ向かって歩いてると、
ふと気付いたことがあった。

白い服の女、同級生の女の子、
表情こそ違えど、二人の顔が酷似していたんだ。

こ、これは生霊?

俺、その子とはあんまり話したことは無かったし、
怨まれる覚えもないんだよね。

でも二人の顔が似てるのと、
コンビニに行かなきゃと思ったことが偶然とは思えないし。

なんとも不思議な体験だった。

次の日、もちろん怖くてその子に連絡はしなかった。

って、これで終われば
勘違いで済んだかもしれないけど、
続きがあるんだ。

つい先日、仕事が終わって会社のビルを出ると、
ふと寒気がして、目の前にうっすら白いモヤがかかり、
やたら普段利用しないコンビニに行かなきゃと思ってそこへ向かった。

もちろん居たよ、同級生の女の子が。

出張で上司に付いてきてたらしい。

「偶然だねー」

って驚かれたけど、俺には分かってた。

俺にどんな怨みを持ってるか知らんが、
もう勘弁してほしい。

いつかあの女に殺される気がする。