<最怖>この世で最も怖い話まとめ

この世で最も怖い話をまとめています。毎日19時20時21時に1話づつ投稿。あなたを恐怖のどん底に落し入れます。朗読もはじめましたのでそちらもどうぞ。

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<最怖>隣に神社

家の建て直し中の仮住まいでのこと。

軽量鉄骨の6軒続きのテラスハウスで、
エアコン付きだったので、
冷暖房関連機器は、押入れに入れたままになった。

テラスハウスの西隣、
塀の向こうには小さな神社があった。

小さくても、
祠の前の2本のイチョウは堂々たる姿で、
境内は掃き清められていた。

住み始めてしばらくたったある晩、
一緒に引っ越してきた猫たちの様子が変だった。

台所脇の小窓を凝視し、
唸ったかと思えば、
一目散に2階へと逃げだ。

何事かと部屋の外も確認したが、
何もなかった。

それが幾晩も、幾晩も続いた。

そして、夏の終わりに、
異変は私の身の上に降りかかって来た。

夜眠れない、
落ち着かなくて、
妙に息苦しい。

猫たちの挙動不審も続いていたので、
仮住まいの気遣いからイライラしていた。

台所の小窓のそばに、
家人が産土様のお札を貼ってくれた。

が、直ぐに剥がれてしまう。

何度貼っても、
剥がれてしまうのだ。

やがて、
私は死にたいと思うようになった。

仕事は順調、家は新築中、
なんで死ななきゃならないんだと思いながら、
毎晩のように”死にたい”と口にしてしまう。

形相の変わった私を見て、
家人は工務店をせっついてくれた。

そして、
予定よりも早く再引越しの日を迎えた。

が、本当に恐ろしいことが起こった、
というか、判ったのは引越し当日だった。

押入れに入れたままだった家電類を運び出した時、
凍りついてしまった。

白い部分が半分、
線を引いたように半分、
日焼けでもしたかのように、
色が変わっていたのだ、

扇風機もストーブも、
電話機さえ色が変わっていた。

お隣りの神社は第六天さまでした。

私は何か無礼を働いてしまっていたのでしょうか。

また明日の夜にお会いしましょう。