<最怖>この世で最も怖い話まとめ

この世で最も怖い話をまとめています。毎日19時20時21時に1話づつ投稿。あなたを恐怖のどん底に落し入れます。朗読もはじめましたのでそちらもどうぞ。

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<最怖>深夜のエレベーター

俺の友達はな、
13階建てマンションの最上階に住んでるのよ。

マンションに設置されたエレベーターから下りて
まん前の部屋に何度か行ったことあるが、
眺めも良くて綺麗で広くて、良い部屋だ。

俺はその友達の部屋に、
その日も呼ばれてたんだ。

けどその日の夕方、
気付いたら寝ちゃってて
目が覚めたのは0時とかだった。

友達に

「わりぃ着くの深夜になるけど行くわ」

って電話いれて
起きてた友達も

「早く来いよ~」

って言ってくれてな。

慌てて着替えて、
もう遅い時間だったから
電車は動いてないってんでタクシーで向かった。

友達のマンションに着いた頃には
深夜2時を過ぎてた。

流石に寝てるかな~・・と思いつつ
エレベーター呼んで乗ったんだ。

13階のボタン押して、ボーっとしてた。

ボーっとしながら13階に着くの待ってた。

3階を過ぎて、4階を過ぎて、
エレベーターはどんどん上がっていく

5階を過ぎたところで
8階のランプが点灯した。

「(あぁ、誰か乗って来るんだなぁ)」

と思った。

俺はここで、
遅れた侘びに友達に酒でも買ってってやろうと思いついた。

6階のボタンを押してエレベーターから出て
今上がっていったエレベーターを待つのも面倒くさいしと思い、
階段を使って下った。

俺はマンションの下に着いた頃、
友人に電話で何か欲しいものはないかと聞いた。

「あれ、てかお前今エレベーターで上がって来なかった?」

「いや、7階で下りたから、
あぁ途中から上がって行く奴いたからそいつか?」

「ふーん・・・エレベーターが来た音が聞こえてさ、
けど部屋に入った音も足音も聞こえないから、
お前が悪戯してんのかと」

俺はそれを聞いて、
1階からエレベーターのランプを見た

エレベーターは友人の言う通り、
確かに13階で止まっていた。

俺は友人の反応を期待する思いから、
軽い気持ちでエレベーターを1階へと呼んだ。

それからその場で、
少し友人と雑談してたんだが
待てどもエレベーターが13階から動かないんだ。

いくら待っても、呼んでも、
ランプが13階から降りてこない。

故障か?って考えが頭に浮かんだとき
電話先の友人が

「あ、エレベーター動いてる」

と言った。

俺はなんだ遅れただけかと安堵した

「・・ん、やっぱ動いてないな、
てか扉が開閉する音は聞こえる」

俺はそれを聞いて背筋が寒くなった。

1階からランプを見ても
エレベーターは13階で止まってる。

「どした黙って?
てかさ、8階から上がって来た奴って、
8階に住んでんのかな?」

「8階に住んでるとして、
自分が住んでる階より上に、
なんの用があって上がって来たんだろうな、
もう2時過ぎだぜ」

また明日の夜にお会いしましょう。