<最怖>この世で最も怖い話まとめ

この世で最も怖い話をまとめています。毎日19時20時21時に1話づつ投稿。あなたを恐怖のどん底に落し入れます。朗読もはじめましたのでそちらもどうぞ。

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<最怖>とある神社

先日。

 

俺はとある大きな神社に行った。

 

鳥居をくぐって階段を降りると、
かなり広大な石畳のスペースがある荘厳な神社。

 

この神社に、
なぜか真っ正面から入らずに(鳥居をくぐらずに)
横から入って参道を歩いていった。

 

途端、
ビリビリ!!とおぞましい寒気が襲った。

 

尋常ならざる寒気と、
自分の周りの空気を震わせるような殺気と、
誰かがこちらを注視しているような目線を感じて、

「(これ以上進むのは)ムリだわ」

と心の中で叫んだ。

寒気で体が硬直し、
下を見たまま前を見ることができない。

うつむいたまま後ろに向き直した瞬間、
足元に影が近づいてきているのが見えた。

「ヤバい!つかまる!」

と思い
鳥居に向かって猛ダッシュしようとして、
鳥居を見た瞬間に俺倒れて意識不明。

その後、
病院の簡易ベッドの上で目覚めて、
家族から

「何であんなところにいたんだよ」

と聞かれたので、
そういえばと思い出してみた。

神社に行こうとした理由は自覚している。

単に願い事をするためだ。

だが、神社の横腹から敷地内に入る直前の記憶が全くない。

なんか、体がジャンプしている状態で、
いきなりストンと神社脇に着地して
この出来事がスタートした、
みたいなそんな感じ。

しかもその神社を訪れたときには、
いつも来ている神社という認識があったのに、
(寒気に襲われたときに、
「前にもあった。前にもあった、うん。大丈夫、このまま進もう」
と自分を落ち着かせている自分がいたから)
今はどこの何神社なのかサッパリわからない。

また夢遊病者のように意識のないまま
その神社に向かうことになるのだろうか?
 
また明日の19時にお会いしましょう。