<最怖>この世で最も怖い話まとめ

この世で最も怖い話をまとめています。毎日19時20時21時に1話づつ投稿。あなたを恐怖のどん底に落し入れます。朗読もはじめましたのでそちらもどうぞ。

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<最怖>たんたたたーん

俺は、まぁ普通に地元の県立大学に通ってるんだけど、
大学が終わったら、電車→チャリで家に帰るのが日課なのよ。

で、その日も大学が終わって、
いつも通りチャリこいで家に帰る途中だったんだ。

うちは、結構田舎で普段は全然人とか居ないんだけど、
桜の名所(?)で、春になると、
花見客やら何やらで、
そこそこ人が集まったりするんだよ。

その時は日も暮れかかってて、
花見客もそんなに多くなかったから、
ちょっと飛ばし気味でチャリをこいでたんだけど、
何というか、左の太ももに違和感があった。

何かがぺしぺしぺたぺたって当たってる感じ?

音楽聴いてたし、
最初はイヤホンのコードが当たってんのかな?
と思って気にしなかったんだけど。

ある程度時間が経ってから妙な事に気が付いた、

左太もものぺしぺしが、
一定のリズムを刻んでる。

俺がチャリをこいでると、

たん、た、た、たーん

たん、た、た、たーん

って、
ずっと同じリズムで何かが左太ももを叩いてた。

流石に、ちょっとおかしいな。と思って
自転車を止めて自分の周りを確認するんだけど、
これといって、変な物は何もないの。

訳がわからないままだったけど、
このままずっと突っ立ってても意味ないし、
当日は、卓球の練習ガンガンやってて、
チャリのペダルが結構重く感じるくらいだったから、
筋肉バグってんのかな(笑)
とか独り言呟いて、
またチャリに乗ってぐいぐいペダル回してた。

それでも、ある程度したら、
また例のたんたたが始まって。

気持ち悪いから、
もう一度ブレーキかけたのよ。

そしたら、
後ろにいた若い女の人二人組の片方が、

「あんな小さい女の子も2ケツするんだぁ」

とか言うのが聞こえて。

チラッと周りを見たんだけど、
辺りに2ケツしてる自転車なんて一台もなかった。

もう片方の女の人も、
え?どこどこ?みたいな事言ってて、
見つけられなかったみたいだから、
気になってちょっと後ろを振り向いたらその女、

明らかに俺の自転車指してるの

俺のチャリには当然俺以外誰も乗ってないし、
もう片方の方も、え?みたいな顔してた。

俺はそのあと、
怖くて全力でチャリこいで家に戻ったから、

家に帰るまでの間は覚えてない。

ちなみに俺は、
あの後は特に何も痛い目には合ってないよ。

また明日の夜にお会いしましょう。