<最怖>この世で最も怖い話まとめ

この世で最も怖い話をまとめています。毎日19時20時21時に1話づつ投稿。あなたを恐怖のどん底に落し入れます。朗読もはじめましたのでそちらもどうぞ。

MENU

<最怖>侵入男

友人の家に泊まりに行った時。

翌日私は休みで、その友人は仕事なので、
その友人宅で私は夕方まで寝ていた。

その友人の部屋は1階でサッシを隔てて
外は小さな庭?みたいになっていた。

ガタガタという物音と振動で目が覚め、
とっさに『地震か!?』と思って起き上がったら、
サッシの前(部屋の中)に若い20代くらいの男が立っていた。

さっきの音はどうやらサッシ(鍵はもちろんかかってた)を
無理にこじ開けて入ってくる際の音だったんだ、
・・・と、ふと気が付き、『ぎゃ~~~!!!』と
声を上げたら走って逃げてった。

まだ半分寝ぼけていた私はサッシの鍵を閉め、
テレビをつけてオバQ(再)を見てた。

だんだん目が覚めてきて、友人の仕事場に電話を入れ、
今起こったことを話したら
友人が血相を変えて仕事を早退して戻ってきて警察ざたになった。

怖いと思ったのは、警察が

『本当に何もされなかったんですか?』

としつこかったこと。


それからしばらく経ってから。

今度は自家(マンションの9階)で寝ていた時。

うちの実家は玄関を入ってすぐ台所になっていて、
そのすぐ左に引き戸のついた
妹の部屋があって、その奥に居間があったんだけど、
その日私は妹の部屋で一人で寝ていた。

父親がちょっと変わった人で、
近所に母が仕事場に使っている部屋があったんだけど、
父はそこで一人で寝泊まりすることが結構あって、
夜中にひょっこり自宅に戻ってきたりしていた。

そんなわけで、玄関は夜も鍵を閉めなかった。

それとなぜか実家の表札は『○○××子』と、
母の名前のみで出してた。
(一見女の一人暮らし風) 

その夜、私は引き戸のほうへ身体を向けて、
ヘッドフォンで音楽をききながら寝てたんだけど、
なかなか寝つけなくて、
目は開いたまま引き戸をなんとなく見ていた。

そうしたら、暗闇の中、その引き戸がスーッと音も無く
(ヘッドフォンをつけてたからそう感じたのかも)
ゆっくり開いていった。

一瞬

『れ・・・霊?』

と思ったものの、すぐに

『あ、またお父さんが帰ってきたのかな』

と思い直した。

暗くてなかなかよく見えなかったんだけど、
じーっと引き戸のほうを見てたら、
いきなり目の前がボッと明るくなり、
灯りの向こうに知らない男の顔のアップが見えた。

私の顔の前をライターの火で照らされたのだ。

その瞬間、また私は

『ぎゃ~~~!!!お母さ~んっ!!!』

と声をあげた。

母が隣の部屋から飛び出してくるのと同時に
その男も部屋から飛び出してった。

母が玄関でその男の襟首をひっつかんで、

『あんたっ!何やってんの!誰っ!!』

と言ったらその男はしどろもどろしながら

『酔っ払っちゃって・・・アレ?○○さん
(よく覚えてないけど、田中とか山田とかありがちな名前)
の部屋じゃないですよねー』

とか言ってた。

母も寝ぼけてたのか、

『違いますよ』

とか言っちゃって、すんなりその男を放してしまった。

うちの隣にも向かいにも上にも下にも
○○(男が言ってた名前)といううちは無く、
おそらく、表札を見て女の一人暮らしだと思って侵入したんじゃないか、
という結論に至った。

別にどちらも何かされたわけじゃないけど、
知らない男が部屋にいるって女にとってはめちゃくちゃ怖い。

他にも変質者に追いかけられたり、つけられたり、
変態なイタ電など色々経験したけど、
これが一番最強の怖い体験でした。

また次の話でお会いしましょう。