<最怖>この世で最も怖い話まとめ

この世で最も怖い話をまとめています。毎日19時20時21時に1話づつ投稿。あなたを恐怖のどん底に落し入れます。朗読もはじめましたのでそちらもどうぞ。

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<最怖>2年耐えた

1人暮らししてた時の話なんだけど、
怖い目に遭った。

住んでた部屋は6畳のワンルームで、
玄関あけると台所で、その奥が部屋。

引き戸で部屋と仕切ってる。

最初の異変つーか
怪現象は引っ越してきて2か月目くらいたった夜。

いつも通り布団に入ってうとうとしてたんだけど、
その時玄関からドアノブ回すみたいな物音がして目が覚めた。

で、なんか台所をミシミシ歩きまわる音がすんの。

引き戸の擦りガラスに人影うつってんの。

戸締りはちゃんとしたつもりだったけど、
アチェーンもないドアだったし、
もしかしてピッキングかよマジこええやべえってなった。

いきなり行動すると
相手に気取られてヤバいんじゃないかって思って、寝た振りしながら
侵入者(と本気で思ってた)が近付いてきた場合の対処を
必死に頭の中でシミュレートしてた。

ギリギリまで引きつけて飛び起きて押さえつけようとか。

今思えば無謀だ。

とにかく相手の一挙一動を把握しなきゃって思った俺は、
頭まで布団かぶって隙間から引き戸ガン見してた。

そしたら引き戸がズ…ズ…って開いた。

けど、何故かそこには誰もいない。

擦り硝子の方見たけど、
人影すら見えない。

軽くパニックになりながら
汗だくで布団の中で震えてたんだけど、
ずっと開いた引き戸を見てたら
黒いもやみたいなのが流れ込んできた。

それがだんだん人の形っぽくなって
マジちびりそうになった。

どうしようどうしようって頭ん中一杯になってたら、
黒いもやは嘘みたいにすうって消えたんだけど、
あっ消えたって思った瞬間
耳元で

「誰かいるのぉ?」

って若い女の声がした。

布団の中なのに。

次の瞬間猛烈な耳鳴りと金縛り。

キーーーン、

なんて可愛いもんじゃなくて

ギュィーーーギギギギギ

みたいな耳鳴り。

だんだん目の前がチカチカしてきて
息苦しくなってって、
俺そのまま気絶。

次の日、
目が覚めて部屋を見回したら
なんてことなく普通だった。

引き戸も完全に閉まってた。

玄関の鍵もちゃんとかかってたし、
昨夜のは夢だったのかなって思った。

けど、ひとつだけおかしかったのが炊飯器。

毎日寝る前にタイマーいれて、
起きる時間あたりに炊きあがるようにしてある。

なのに、タイマー切れてた。

というか、時間設定がめちゃくちゃになってた。

中を確認したら、
水がなんか茶色っぽく変色してた。

この一件以降
金縛りとか悪夢見たりとか結構頻繁にあった。

横向きで寝てる自分の背中に
誰かがぴったり背中合わせに寝てる感触で
夜中に目を覚ましたりもした。

頭の先を爪でがりがりされたりもした。

天井を5センチくらいの蜘蛛が這ってたりな。

会社の寮だから引っ越せなくて
(自力で部屋借りれるほど金なかったし)
我慢して2年くらい住んだけど、
今は転職して実家戻って平和に暮らしてる。

今だから平気で話せるけど、
当初は口にするのも怖くて誰にも言えなかった。

また次の話でお会いしましょう。