<最怖>この世で最も怖い話まとめ

この世で最も怖い話をまとめています。毎日19時20時21時に1話づつ投稿。あなたを恐怖のどん底に落し入れます。朗読もはじめましたのでそちらもどうぞ。

MENU

<最怖>男の声

自分の実体験です。

浪人していた時の話。

高校卒業して一年間浪人する事になった。

浪人しても毎日地元の友達と遊んでて、
家族ブチキレ

「母方の実家でお婆ちゃんと二人で暮せ。」

こんななりゆきで
婆ちゃんち(立川)で二人で暮らすことになった。

立川にいった事ある人はわかると思うんだけど、
あそこって駅前は都内っぽいけど
少しはずれると超田舎なんだよね。

畑だったり寺だったり墓だったり。

ばあちゃん家は木造でかなり広い家で、
(ちなみに家の間取りを簡単に説明しておくと、
1Fリビング、キッチン、風呂、トイレ、和室、和室
2F和室、物置)
俺は2Fの和室をもらった。

話を戻して、
俺が高校1年の頃にじいちゃんが亡くなって、
今は婆ちゃん一人暮らしだったんだ。

つっても婆ちゃんは
アルツハイマー(?っぽい薬ももらってて、
一人暮らしなんてできるような状態じゃないから
毎日ホームヘルパーがくる。)

で、二人暮らし始まった初日に
俺の事を孫ってわからなくなっちゃって
警察騒動になりかけたり、
住み始めて二週間ぐらいしていきなり、

「こんにちは、あなた誰ですか?」

とか言われたり。

ここは怖い話と関係ないんだけど、
ある意味これも怖い話ってか、
辛い話なんだよね。

・・・まあこの話はどうでもいいとして。

基本的には日中は立川の代ゼミに通ってて、
婆ちゃんちでは2Fの和室でずーっと勉強、
飯も婆ちゃんのはヘルパーさんが作るから、
別々に御飯食べてっていう感じで、
婆ちゃんには失礼な形になっちゃったんだけど、
なんていうか予備校に通う宿だけ借りているような状態だったんだ。

それで、ある深夜2時すぎ。

そろそろ寝ようと思ってウトウトしてたら、
1Fから男の声が聞こえてくるのよ。

何言ってるかなんてまったくわからないけど、
こんな時間に誰か来たのかと思って、
(死んだ爺ちゃんの兄弟が近くに住んでるから)
下に降りたわけよ。

もうね、真っ暗。

もともと古い家で
リビングとキッチン以外の通路とかの電気の数自体が少ないんだけど、
階段の電気が後ろで薄暗く光ってるのがわかる程度なのよ。

っつうかさっきの男の声は俺の聞き間違いか?
って本当に疑った。

元々霊なんて信じてないし、
あんな事があった今でも信じてないけど。

それで、婆ちゃん寝てるみたいだし、
霊いないとか思ってても
真っ暗で怖いもんは怖いから
早く2Fに上がって布団にもぐったわけよ。

んでいつのまにか寝ちゃってて、
次の日。

予備校→帰宅後勉強→風呂飯、勉強→そろそろ寝よう。

この日は眠くなっちゃって
12時頃に寝ようと思って布団でごろごろしてたら、
また男の声が聞こえてくるのよ。

明らかに男が怒ってる。

昨日すげえ怖かったっていうのはわかってるんだけど、
なぜか俺は1Fに降りたわけよ。

そしたら、
普通に電気がついてて
婆ちゃんがテレビ見てるわけ。

婆ちゃんに

「男の声したけどテレビかな?凄い怒ってたけど。」

って聞いたの。

そしたら、

「え?そう?わかんない。」

まあぼけちゃってるからしょうがないか、
程度に思って2Fに戻って布団についたんだけど、
やっぱりおかしい。

だって、テレビの音だったら
男以外の部分の音も聞こえてくるはずだし、
第一12時すぎにでかい音量を流すはずがない、
ってか降りた時もそんなにうるさくなかったし。

やばい、本当に霊なんていんのか?

ここまででちょっとびびりはじめてて、
一気に目が覚めちゃったのよ。

しょうがないから友達とメールでもして
頭から離そうと思ってたら二時過ぎになってた。

もう寝よう、と思って
目を閉じてボーッとしてると、

『コツ、コツ、コツ』

階段登ってる音がするわけよ。

『コツ、コツ、コツ』

『ピタ、ピタ、ピタ』

和室の前で止まった・・・

俺「お婆ちゃん?」

・・・・・・

うわー、きちゃったよ。

おいまじやめろ・・・

もう本当にびびってた。

心臓バックバク。

布団かぶって必死に目つぶって寝たふりしてたら、

『キーッ』

古い家の扉が開くあの高い音。

俺もう絶対死んだと思った。

必死に目つぶってこらえてたんだけど、
扉の開いた音がしただけで何も起こらないし
別に何の声も聞こえない。

ちょっと落ち着いてから
すぐに友達に電話したんだけど、
まったく信じてくれなくて、
笑われたんだけど、
なんだかんだ電話に付き合ってくれて
結局朝の五時まで電話してその日は就寝。

これがその次の日も続いたから、
さすがにいくらなんでも俺の勘違いなんかじゃないと思って、
伯母さんと母親に相談

塩まくのとお爺ちゃんの墓参りに行ってこいっていう事になって、
その週末に伯母さんと従兄と墓参りに行ってきた。

結局墓参りに行くまでの2日間の夜も同じような現象が続いてたけど、
墓参り行った日からパタっと止まった。

以上で終わりです。

お爺ちゃんの幽霊だったのかな?
ってちょっと思ったりもしたんだけど、
やっぱり実際にこんな事態にあっても
幽霊がいるなんていうのは信じられないし、
多分友達がこういう話してきても笑って信じないと思うんだけど、

これは紛れもなく自分が体験した出来事で、
こうやって書いてみて、
皆さん怖くなかったら申し訳ないんですが、
やっぱり自分はその当時、
むちゃくちゃ怖かったです。

また明日の夜にお会いしましょう。