<最怖>この世で最も怖い話まとめ

この世で最も怖い話をまとめています。毎日19時20時21時に1話づつ投稿。あなたを恐怖のどん底に落し入れます。朗読もはじめましたのでそちらもどうぞ。

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<最怖>似顔絵

前働いてた介護施設であった実話だが、
認知症の爺さんが絵が好きでいろいろ描いてた。

職員の顔や他の利用者の顔。

案外上手くて

「あ、これは○○さんだな」

って分かるくらいだった。

ある日その爺さんの居室替えをしたんだが、
急にその頃から興奮、妄言が多くなった。

急に叫んだり暴れたりするんで
職員もかなり困ってた。

そしたら爺さんが

「紙とペン!」

っていきなりいいだして、
絵を書き始めた。

書きあがった絵を見せながら

「こいつが毎日ワシを苦しめよる」

って言ってて、
絵には首がくくられて
舌が出てる禿げた老人が描かれてて、
気味が悪かった。

いつもの妄言だと思って
こっちは気にしてなかったんだが、
休憩時間に年配の職員に見せたら、
青ざめた顔で言った。

「××さんだ…」

詳しく聞くと、
以前××さんという人が、
その施設で自殺したらしい。

暴れる爺さんだったから拘束してたらしいが、
その拘束に使っていたヒモで、
職員が目を離した隙に首を吊ったそうだ。

「そう言えば、
○○さんが今いる部屋、
××さんの部屋だったな…」

その居室に、
俺が働いてる間何人か入ったが、
皆妄想が酷くなった。

今は改装され、
その居室はなくなったらしいし、
俺はそこを辞めたから後の事はわからない。

ただ、お祓いとかしたとは聞かないから、
もしかしたらまだそこにいるかもしれない。

また次の話でお会いしましょう。