<最怖>黒い物体
まだ幼稚園児の時、
小学校高学年になった姉と一緒に
数時間のお留守番を両親にお願いされました。
少し景気のいい御馳走とジュースがお膳に並び
(当時は御馳走でした)、
喜んで両親を見送りました。
鍵もしっかり全部かけ、
姉と楽しくやっていました。
私がジュースを飲み過ぎたせいでトイレに行きたくなり、
電気を点けると点きません。
球切れです。
何も親が出かけてる時に・・・。
替えの球も、
いつもその場凌ぎで
近くの店に買いに行っていたから無い。
しょうがないか、
他に人がいるわけじゃないから、
とドアを開けて用を足したのです。
しかし明るいのはドアのところだけ。
奥は真っ暗。
幼稚園児には絶叫しそうな怖さです。
姉に頼んで
もっとドアを開けてもらおうとしたその時、
スーッとドアが開いてくれました。
姉ちゃんやるじゃん!と思ったら・・・
全身真っ黒の、丸い顔の物体が!!!
ドアにいました!!!
またもやニィ~っとすると、
今度は階段を2階へまっしぐら!
音も立てずに!
「うわぁぁぁぁん!」
と泣いたことで姉が気づき、
一連の事を話しましたが
鼻で笑われました。
しかし、問題はそれからです。
黒い物体が逃げ込んだ先が・・・
両親と一緒に寝起きしている寝室だったんです・・・。
両親が帰ってくるまでの数時間眠れませんでした。
また次の話でお会いしましょう。