<最怖>この世で最も怖い話まとめ

この世で最も怖い話をまとめています。毎日19時20時21時に1話づつ投稿。あなたを恐怖のどん底に落し入れます。朗読もはじめましたのでそちらもどうぞ。

MENU

<最怖>赤いシミ

ちょっと気になるのは入居した時からあった

風呂場の前の血が飛び散った様な赤いシミ

部屋決めるときに管理人に同行してもらったから
もちろん聞いたら

「ああ、それはペンキですねペンキ」

と回答

「こんな所でペンキなんか使うもんか?」

と思ったが備え付けの
洗濯機と乾燥機があったから
超ラッキーじゃんと
物欲に負け特に何も考えなかった

ちなみに洗濯機と乾燥機は
前の住民の物らしい

で住んでから
一週間ほどはした頃だろう

入った時から変な匂いとかしてたし

前の住民が出て行ってから
相当、人が入ってないんだろう

長州と掃除をしていた時なんだが
窓の手すりの所に直径10センチくらいの
赤いシミの様なものがついていた

「あれ?こんな汚れあったけ?」

と長州に尋ねると

「無かったな。錆かなんかじゃね?」

と答える

「サビでこんなシミつくワケねーだろうがアホが!」

と思ったが
明確な答えが出ないので
それ以上は何も言わなかった

それから2ヶ月ほどして金もないし
住む所無いっていう事で
連れがもう一人住民が転がり込んできた

マダオすぎるぜ

それから特に変な現象は無かったんだが
和室の窓の所が障子になってるんだけど
うっすら血みたいなのがついてるの偶然気がついた

最初は長州かもう一人のイタズラかと思った

だけど次の日も次のも障子が
少しづつ少しづつ破けてたり
やっぱり血みたいなのがついてるんだ

気にしてないと気づかないレベルなぐらいの

である日二人に

「これ知ってる?」

て聞いたら
二人とも首を横に振って

「知らない」

と答えた

まあ特に何も無いしいいや別にと思った

ある日夜中の2時過ぎに
ピンポーンと鳴り響いた

誰だ?こんな時間に
とドアから見てみたが
誰もいない

結構、騒いだりしてるから
隣が注意しに来たのかな
と思って気にはなったが
考えるのを止めた

この頃から
怪奇現象が確率変動した様に連発する

働かんし何もしないので
長州に出て行ってもらった辺りからだろうか

もう一人の連れとTVを見ていたら
いきなりブツッとTVが止まった

「おい消すなよ」

と言うと連れは

「触ってねーよ」

という

しかしTVはまたしても消えたので
リモコンを俺が持っていたら、
やはりTVが勝手に消える

さすがに気味が悪くなって

「お前総合リモコンとかそういうの使って
消したんじゃねーの?」

と聞いたら、
アホかそんなの持ってねーよ
と笑っていたが、
そう言った連れの目は涙目だった

とにかくTVは勝手に消える

ドライヤーが途中で止まってまたついたり
といった現象が多くなった

俺は長州の仕業か
もう一人の連れの仕業だと思っていたけど
ふとした事を思い出した

連れがここに来る前に友達の所にいたのだけれど
凄い焦った声で電話してきて
部屋にいた時に突如、
人相の悪いおっさんがスーッと出て
連れの方に視線を向けたそう

連れは全く気づいてなくて
友達はそのおっさんを見て連れの名前を呼んだら
おっさんはスーッと消えていった
という話を思い出した

連れになんか憑いてるんじゃ無いだろうか

そんな考えが頭をよぎる

もしくはイタズラか

イタズラだと思っていたが
俺は決定的な物を見てしまった

掃除をしていた時に連れが何を思ってか
押入れに向けて写メを取った

その写メには真っ暗だったけど
小さいおかっぱ頭のブサイクな子供が
薄く笑うような形が写っていた

イメージ的に大正か昭和っぽい印象を受けた

さすがに凍りついた

この部屋には確実に何かがいると

ちょっとビクビク怯えつつも
金が無いので
普通に生活していた

ある日から寝ているときに
俺がうなされている事を連れから聞く

俺は寝てるからそんな意識無いが
お経のような聞き取れない言葉を
モゴモゴ言っているらしい

それが何日もつづいて
俺が寝ていた時に
自分が同じ場所で夢を見ている夢を見た

夢とリンクしてる感覚っていうのかな

押入れから得体の知れない力が
こっちに向かってくるのが分かるの

体も動かないし
口もちゃんと開かない

ブラックホールに吸い込まれる感覚っていうのかな

得体の知れない気持ちの悪い感覚は
どんどんこっちに近づいてくる

これはマズイ!
と全力で起きようとしたら

「うわああああああっ!」

て声が出て飛び起きた

連れは何事だと起きて説明したら
押入れが空いてたから
これが原因かと悟ったよ

それ以来押し入れは閉めて寝ることにした

押入れの変な現象は無くなったが
怪奇現象は続いた

また次の記事でお会いしましょう。