<最怖>この世で最も怖い話まとめ

この世で最も怖い話をまとめています。毎日19時20時21時に1話づつ投稿。あなたを恐怖のどん底に落し入れます。朗読もはじめましたのでそちらもどうぞ。

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<最怖>鈴木君

幽霊とかじゃないけど未だに納得できないことがある。

幼稚園に通ってた頃だったと思う。

ある日、ばあちゃんの畑で遊んでたんだけど
そこで同じくらいの年齢の男の子と友達になった。

名前は鈴木なんとか。

俺はその鈴木君とすぐに仲良くなって
それから毎日遊んだ。

鈴木君とは違う幼稚園だったけど
ばあちゃんの畑の方に行くとだいたい鈴木君に会えた。

鈴木君の家にも行った。

2人でウルトラマンの図鑑読んだの覚えてる。

でも、ある日を境に
ぱったり俺と鈴木君は会わなくなった。

原因は覚えてないし、
いつごろから会わなくなったのかも覚えてない。

それからばあちゃんの畑には何度も行ってたけど、
多分鈴木君には一度も会ってない。

話はとんで中学生の時になる。

俺は鈴木君のことなんてずっと忘れてる。

でもある日、部屋を掃除してたら
ウルトマンの図鑑が出てきた。

それで思い出した。

あー昔鈴木君とよく遊んだなーって。

で、何気なく母親に聞いてみたんだ。

俺「昔さ、俺ばあちゃんの畑の方に住んでる鈴木君と
よく遊んでたよね?
どうしてるかな?」

母親「?そんな子と遊んでたっけ?」

俺「え?」

母親が知らないわけがない。

ばあちゃんの畑は俺の家から100mぐらいの距離で
その辺の家の人とは皆顔見知りだ。

絶対に鈴木って人が住んでて
俺と同じくらいの年の子供がいたはずだ。
みたいなことを力説した。

でも母親は

「そんな人はいなかったよー。
だいたいあんた外で遊ぶのよりも
家でゲームしてる方が好きじゃん」

って笑ってた。

結局、鈴木君については何もわからなかった。

ただ、絶対にあの頃俺は鈴木君と遊んでた。

遊んでた記憶はきちんとある。

でも、鈴木なんて人は確かに住んでなかったそうだ。

鈴木君のことを知ってるのは俺だけだった。

これって俺が頭おかしいのか?

未だに納得がいかない。

一体この記憶は何なんだ?って。

たまに思い出してはモヤモヤ感を覚える。

また明日の夜にお会いしましょう。