<最怖>この世で最も怖い話まとめ

この世で最も怖い話をまとめています。毎日19時20時21時に1話づつ投稿。あなたを恐怖のどん底に落し入れます。朗読もはじめましたのでそちらもどうぞ。

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<最怖>黒い女

うちの父方の家系は先祖に
女の拝み屋がちょこちょこいるような家系で、
今は拝み屋はやっていないが
女は多かれ少なかれ不思議な体験をする。

その中でも私は結構多く体験しているほうらしい。

普通は私だけ、
もしくは姉と体験するんだけど
一度だけ家族全員を巻き込んだ体験をしたことがある。

家族構成としては
父・母・姉・私・犬の4人と1匹。

私が中学生頃の話だ。

私はいつも学校が終わって帰宅すると
自室で犬と2時間ばかり昼寝をしていたんだが、
なぜかその日は仏間で寝ようと思い、
枕やタオルケット(あと犬)を持ち込み
万全の体制で昼寝を始めた。

すると夢をみた。

どこを見渡しても真っ暗で
「なんだこれ」と思っていたら、
目の前の空間がぐにょぐにょ動き始めた。

よーく見てみると人間のようで、
さらによく見ようとして気づいた。

真っ黒いワンピースを着た
髪の長い女だった。

顔はわからないけど
至って普通の女の人。

でも見た瞬間こいつはダメだと直感した。

「凶悪」とか「怖い」のダメじゃなくて、
「あぁ食われる」と思ったんだ。

死を覚悟するって感じに似てるかも。

怖いってのはなくて
なんだか静かな気分だった。

女の人がどんどん近づいてきて、
あと数歩で私に触れるってとこで目が覚めた。

助かったと心から思ったよ。

ふと仏壇を見ると
茶碗とか位牌とかが倒れてたんだ。

風がふいても倒れないのに。

あと隣で寝たはずの犬が
仏壇の前に座ってキョロキョロしてた。

まぁここまでだと「夢乙w」になるんだけど、
こっからが始まりだったわけで続きます。

なんとなく怖い夢だったなーって思って
家族には話してなかった。

数日後か数週間後か覚えていないんだけど、
その夢をみたちょっと後の話。

今度は夜中にうめき声が聞こえてきた。

幽霊か?!と思ったけど
どうもハッキリしすぎてる。

で、声の正体を探して家の中を探したところ、
父親がものすごくうなされてた。

「うぅうあうううううううう!!!!」

って感じで大声で。

隣には母親がいて、
父親を起こそうと一生懸命声をかけたり
体をゆすったりしていた。

なんとか父親を起こしてどうしたのか聞いたが、
なんでもないといってすぐ寝てしまった。

母と私ぽかーん。

まぁいいやってことで母も寝て、
私も自室に戻った。

で、それがあった数日後。

父親の働いてる会社に
車がつっこんできた。

丁度、社員のほとんどが出払っている時間帯で、
つっこんできた車の運転手が軽い怪我をしたのと
会社の中が滅茶苦茶になったぐらいで済んだらしい。

会社の中に人がいたら生きてなかったと思う。

しかも父親は偶然中に居なかっただけで、
普段は中で仕事をしている時間だったんだと。

近くの自販機にコーヒー買いに行って
助かったと言ってた。

あっぶねーなーと思ったけど、
まぁ先祖が守ってくれたんじゃね?
とかいう話をして終わった。

またまた数日後ぐらいに
今度は姉がうなされてた。

隣の部屋なので
すぐに行って起こした。

姉もなんでもないといって寝てしまったので、
なんだか釈然としないまま
私も自室に戻って寝た。

その次の日に
姉は高速を運転中に
タイヤが外れそうになった。

運転中になんだかおかしいと思っていたけど
そのまま運転していたらしい。

後ろの車がやたらクラクションを鳴らしてくるが
変な人だなーで終わってたらしい。

でも後ろの車が隣に並んできて
それでもクラクションを鳴らすので、
その車の運転手見ると
口をパクパクさせていた。

よーく見てみると

「タイヤ、タイヤ」

と言っていて、
路肩に止めてみてみると
ボルト?が外れていて
あと少しでタイヤがとれるとこだったそうだ。

時速80kmぐらいでタイヤがとれたら
大変なことになってたよーって笑ってた。

今度は数ヶ月空いて、
母がうなされた。

また私が起こすと
ゴニョゴニョよくわからないことを言って
すぐに寝てしまった。

数週間後に大事故を起こした。

交差点で飛び出してきた車を避けようとして
電柱と歩道の壁の間にはさまったんだ。

車は大破しており、
駆けつけた人達もまさか運転手が生きてるとは思わず
近づいてこなかったそうだ。

母が車から自力で脱出して歩いてきたときには驚かれ、
救急隊の人にも奇跡だと言われたらしい。

でまぁこんなことが1年の間あった。

そんなもろもろを忘れかけたころ、
家族で夕飯食べてるときに

「そういえば女の人が出てくる夢見たんだけど、
めっちゃ怖かったよ」

と言った瞬間、
姉と父、そして母の箸がとまった。

どうしたのか聞いてみると
皆同じ女を見たそうだ。

そして同じように

「あぁダメだ」

と思ったらしい。

で、その思った瞬間に起こされて
助かったと思ったとのこと。

本当びっくりした。

実は私が最初に黒い女の夢を見た次の日に、
夜中目を覚ますと
私の隣に亡くなった祖母が寝ていて
顔をぐっと近づけた後

「黒いやつには気をつけなさいね」

と言ったんだ。

祖母は私が生まれる前に亡くなってるし、
今までに見たこともなかったので
寝ぼけたと思っていたけど、
そういうことだったのかと納得した。

母と姉には早く言えよ!と怒られたし、
父はぽかーん状態だし、
もうね。言ったってどう注意するかわかんねーだろとか思ったよ。

あれは注意してどうこうなるもんじゃなかったと思う。

ちなみに私も黒い女を見た後に死にかけている。

あと余談なんだけど、
脳腫瘍で亡くなった友達が逝く数日前から

「黒い女がいる」

と言っていたらしい。

脳腫瘍による幻覚だと思ってたけど、
もしかすると死神なのかもしれない。

また次の記事でお会いしましょう。