<最怖>この世で最も怖い話まとめ

この世で最も怖い話をまとめています。毎日19時20時21時に1話づつ投稿。あなたを恐怖のどん底に落し入れます。朗読もはじめましたのでそちらもどうぞ。

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<最怖>奇妙なフロア

2週間くらい前に
最寄りの駅のデパートに行った時のできごと。

そのデパートは
入ってすぐ目の前にエスカレーターがあって
左のほうに階段があって
フロアの一番奥の方にエレベーターがある。

まぁよくある作りだと思うんだけど
そのデパートはちょっと変わってて、
何故かそれに加えてフロアの奥、
エレベーターよりもっと右の死角になってるとこにも
階段があるんだ。

しかもその階段が
入口横の階段よりでかくて豪華?っぽい感じになってて
従業員用っぽくないんだよね。

んでそのデパートで買い物をして、
そろそろ帰ろうって思って
近くのエレベーター乗ろうとしたら
ちょうど扉が閉まって下に降りてっちゃったんだ。

待つのめんどいし
エスカレーター乗ろうと思った時に
その奥の階段に気付いた。

でも買い物してたのが5階とかで
どうしようって悩んでたんだけど
せっかちな性格だから
階段でさっさと降りようってなって
その階段を使った。

その階段の存在は知ってたけど
その時初めて使ってさ、
その時気付いたんだけど
何故か階数が踊り場とかに表示されてないんだよ。

普通でかいデパートとかってあると思うんだけど、
ないから仕方なく自分で階数を数えて降りたわけですよ。

やっと一階についたーっとか思ってたら
何故かそこは二階だった。

フロアの奥だから
中まで来てようやく異変に気付いた。

変だな~って思ったけど
仕方ないからエスカレーターで一階まで下りて、
数え間違えってことにしてその日は帰った。

んで昨日またそのデパートに買い物に行ったんだ。

買い物を済ませて帰ろうと思った時に
この前のことを思い出した。

思い出した時に何故か、
やっぱ絶対に数え間違いはしてないだろ
ってムキになってしまって
もう一度確かめたくなって
また階段のとこに行った。

それで今回は一階下りたら
フロアをしっかり確認することに決めたんだ。

わざわざフロアの中に行かなくとも
横のエレベーターで確認すればいいし。

とりあえずそういうことで
階段を下りていったわけです。

そのときは六階にいたのでそこから始めて、
五階に下りたらエレベーターのとこまで行って~、
四階に下りたらエレベーターのとこに行って~
ってのを繰り返した。

それで三階についた時だった。

明らかにおかしかった。

まず天井が他のフロアに比べて異常に低い。

恐ろしいほどにすっからかんなフロア。

他のフロアも
死角になってる階段付近はがらんとしてるけど
三階は異常だった。

というかもっというと、
ここ俺の知ってる三階じゃない.....

それでもとりあえず確認しとこうと思って
エレベーターまで行った。

でもそこにはエレベーターは無かった。

なにも表示されてないし、
ただ空っぽのフロアだった。

その時俺は初めて怖くなった。

なんか来ちゃいけないとこに来ちゃったみたいな、
異世界みたいだったよ。

あと何故かその空っぽのフロアは
明かりがついてたんだよね

電気代とかどうなってんだろとか
ビクビクしながら馬鹿なこと考えてた。

恐怖?っていうのかな、
とりあえず動けなくなっちゃって
ただその場でぐるぐる周りを見回してた。

それで奥のほうに何かがあるのを見つけた。

デパートってフロアに柱みたいなのあるだろ?

その柱の影に
黒っぽいのが横たわってるのが見えるんだ。

最初人かと思って
本当に頭が真っ白になったよ。

でもよく見たら人にしては小さいし
人形?っぽいなって思った。

それでも十分怖いけどさ。

それ見つけた時に
金縛りが解けるみたいに動けるようになった。

凄い怖かったのに見に行っちゃったんだ。

普通逃げると思うんだけど
その時は頭になかった。

見なきゃいけないみたいな
強迫観念みたいなのにかられてたと思う。

それで柱まできて安堵した。

その黒っぽいのはランドセルだった。

心の底からランドセルかぁ~って安心した。

人とか人形とかよりマシだからね。

でもその横にまだ何かあるみたいだった。

ランドセルに覆いかぶさってよく見えないから
仕方なくランドセルをどかした。

手で触るのが嫌だったから
足で軽く蹴る感じでどかした。

でも思いのほか強く蹴っちゃったっぽくて
ランドセルが思いっきり飛んでった。

それでやばいと思って
ランドセルを直しに行ったら開いちゃったらしくて
中の物が外に出てしまった。

急いで中の物を戻そうと思って見たら
そこには上履きとノート一冊があった。

ランドセルの中に上履き?
とか思ったけど
よく見たら上履きに苗字が書いてあった。

いや、当たり前なんだけどさ、
なんか人が使ってたっていう
リアル感みたいなのが一気に増して
また固まってしまった。

それでノートの名前欄を見ると
その苗字とは違う言葉が書いてあった。

ぐしゃぐしゃで
何故か濡れて滲んでたせいで
よく読めなかったけど
なんとなく

「おかあさん」

って読めた。

それ見てまた動けるようになって、
そういえばランドセルの横にあった物はなんだろう
って思ってすぐ振り向いた。

そこには赤いハイヒールと
灰色の変な物が数個落ちてた。

でも色々ありすぎて感覚が麻痺してた俺は
それをしっかり確かめたくなった。

近くまで行ってよーく見ると
ハイヒールの横の灰色の物体は人間の生爪だった。

本気でゾッとして全身の鳥肌が総立ちして、
人生で初めて死を覚悟した。

その瞬間に
ピンポンパンポ~ンみたいな館内アナウンスが響いて、
それと同時にダッシュで逃げた。

マジでなんだったのあれ.....

そこでバイトしてる友達がいて聞いてみたけど
そんな階ねーよって言われた。

どうしよう呪われたりしてないかな......

とりあえず今は
階段を前段飛ばしとかして逃げたから
足が痛くて死にそうです。

もう一回自分で書いたの読み直して思ったんだけど
なんでおれ階数数えてんの.....?

一階行くなら
そんなに神経質になって数えなくていいじゃん....

デパ地下はあったけど
あの階段からじゃ行けないから
普通に下りれば最後は嫌でも一階に到着すんのに

また次の話でお会いしましょう。