<最怖>この世で最も怖い話まとめ

この世で最も怖い話をまとめています。毎日19時20時21時に1話づつ投稿。あなたを恐怖のどん底に落し入れます。朗読もはじめましたのでそちらもどうぞ。

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<最怖>川を眺める男

千葉県某市のある橋にて
いつも行く釣り場の橋に、
いつからか、変な男がいるのに気づいた

柵にぴったりくっつき、
顔を出して川を覗きこんでいる

釣りをするわけでもなく、
ただずっと川を見ている

気がつくといて、
また気がつくといなくなっている

いつも白シャツにチノパン姿

さして気にとめてはいなかった

ある日、タバコを吸おうとしたら
ライターを忘れてきており、
その男に火を借りようとした

近づいてみてわかったのだが、
男は30歳くらいで、
なんだか表情に乏しいというか、
何を考えているのかわからない雰囲気だった

俺「すいません、
ライター貸してもらえませんか」

男「持ってないです」

俺「そうですか、すいません。
あ、僕いつもここで釣りしてるんですけど、
いつもここで何を見てるんですか?川ですか?」

男「いや、僕ここで死んだもんで。
なんでここから落ちたのかわからなくて、
考えてるんです。」

ああ、
変なやつに話しかけてしまったと思い、
話を切り戻った

何となく振り向くと、
そこにはすでに男の姿はなかった

その間十秒くらい

たまらなく気持ち悪くなり、
その日はすぐに帰った

その後も釣り場は使っているが、
たまに男を見る

相変わらず川を見ているだけ

他の釣り人はどうも気づいていないみたい

すごく気持ち悪いが、
なんとなく害意は感じない気がするので、
見て見ぬふりをしている

一度写メってみたが、
なにも写ってなかった

また明日の夜にお会いしましょう。