<最怖>事故の現場
知り合いの知り合いに視覚障害者(盲目)の子がいて、
その子から聞いた話。
あるとき、
いつもの様に杖突きながら家路を歩いてると、
遠くの方で人が集まってザワザワ言ってる気配がするんだって。
踏切のある辺りでカンカン言う音や
線路で停止してる車両・消防車やパトカーもいる気配。
前にもこういうケースがあったので、
「ああ・・事故があったんだな」
とすぐにピンときたらしい。
野次馬に来た近隣住民の間を通り過ぎる間にも、
カンカンいう音に紛れてその話し声が聞こえてくる
「・・バラバラだったみたいよ・・」
「まだ学生だって」
「飛び込みなの?」
その中に出し抜けに
「あ゛あ゛あ゛ーーっ!!
痛てえょおーー!!助け゛て゛っ!
あ゛あ゛ーっ!!!」
っていう絶叫が。
それ聞いて一瞬
「(えっ!生きてるじゃん!!誰か救急車呼んであげて早く!!)」
って思ったらいいんだけど、
でも周りの人は全然気づいてなくて、
相変わらずヒソヒソ立ち話を続けてるの。
これはヤバイと思って、
出来るだけ急いでその場を離れようと
歩調を速めようとしたら、杖が重い。
手首に伝わる感覚からすると
先端のあたりを何か子犬くらいの重さのものが
掴んでいるような感覚。
少し離れたとこの地面から
ズッズッという引き摺るような音と
「ブッ・・ゥフゥ・・ッ」
という喘ぐような息の音が、
結構な速さで近づいてきたので
あわてて杖の先のものを振り払って、
杖付かずにダッシュで逃げたそうです。
転びまくってたくさん怪我もしたけど、
現場の音が聞こえなくなるまで相当走ったらしい。
その後、遠回りだけど移動ルートも変えて、
今は絶対その踏み切りに近づかないようにしてるそうな。
また明日の夜にお会いしましょう。