<最怖>この世で最も怖い話まとめ

この世で最も怖い話をまとめています。毎日19時20時21時に1話づつ投稿。あなたを恐怖のどん底に落し入れます。朗読もはじめましたのでそちらもどうぞ。

MENU

<最怖>入ってきたモノ

私がまだ幼稚園に通っていた頃だと思います。

母とお風呂に入ろうとしたときの話です。

お風呂に入る直前、電話が鳴って、
母は

「先に入ってて」

といって
電話を取りにいったんです。

私は一人ぼっちで先に入っていたのですが、
話に花が咲いているのか、
母はなかなか入ってきませんでした。

私はちょっとしたいたずらっ気で、
湯船の中に潜り(といっても深くなかった)フタをして、
母が入ってきたところを驚かそうと思い、
待っていました。

しばらく(3分くらい?)湯船の中でじっと待ちかまえてると、
お風呂の扉が開いて、母が入ってきました。

ところが母は、
フタのしてある湯船には目もくれずに
お風呂の追い炊きを始めました。

「なんだーつまんないの」

私は思い、
自分でフタをあけて出ようとしましたが、
なぜか蓋が開きません。

私は

「お母さん、開けて!私入ってるの!」

と大声で言いました。

ところが母の返事はなく、
私の真上、つまりお風呂の蓋の上から
軽やかな鼻歌が聞こえるのです。

「ふふふ~ん♪は~やく煮えろ~ぉ・・」

驚かされたのは私でした。

煮殺されちゃうの!?

そうしている間も、
漬かっているお湯はどんどん熱くなっていきます。

死ぬのは嫌でしたので、
私は必死で叫びました。

「んざけんなよこのくそばばああーーーーが!!
さっさとここから出せっつってんだよ!!!!
ぶっころされたいのかーー!!?」

と、お風呂の中から
必死で押し上げようとしていた蓋が
急に軽くなりました。

蓋をどけてお風呂から顔を出してみると、
そこには誰もいませんでした。

恐ろしくなって
すぐにお風呂から出た私はさらに驚きました。

母は台所で夕ご飯の支度をしていました。

お父さんが帰ってきてお夕ご飯を食べました。

あさり汁が美味しかったです。

あの時入ってきたのは誰だったのか、
今でも思い出すと鳥肌が立ちます。

また次の話でお会いしましょう。