<最怖>この世で最も怖い話まとめ

この世で最も怖い話をまとめています。毎日19時20時21時に1話づつ投稿。あなたを恐怖のどん底に落し入れます。朗読もはじめましたのでそちらもどうぞ。

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<最怖>先祖の加護

もういつの事か忘れるくらい昔なんだが、
自分、母方の墓がある寺の住職さんから

「不思議なくらい先祖が非常に守ってくれている。
でも先祖ってのも霊の一種なわけだから、
先祖と一緒に他の霊も付いてきやすい」

と言われた事があった。

それで毎年必ず住職さんから御札を貰って
必ず部屋に貼るように言われてそうしてきた。

で、前厄の時、
そういった話も知っている
祖母の代から付き合いのある呉服屋さんが
厄除けに帯をくれた。

そのお蔭なのか
その厄年は前厄~後厄まで何もなかった。

で、去年また前厄の年になった。

その時は住職さんからお数珠を貰った。

だが気が付いたら
そのお数珠が無くなっていた。

おまけに住職さんが病気で体調を崩した為、
その年は御札を貰えなかった。

でもまあ、
大丈夫だろうと思っていた。

そしたら春先に通勤中、
車を運転していると
対向車が車線を超えて
正面から突っ込んできた。

いつもは普通車なのだが、
その日自分は軽自動車を運転していた。

そして対向車は
ワゴン系のかなり大きめの車だった。

田舎道で、
脇には小さい川もある。

それでも正面衝突するよりは、
とハンドルを思っきしきって
何とか正面衝突は避けた。

幸い車はギリギリ川に落ちることはなかったが、
運転席に閉じ込められ、
助手席から何とか這い出した。

相手の運転手は無傷らしく、
車から降り、
目撃者らしき通行人と駄弁っていた。

運転席から出れない時、
何度も窓を叩いたりクラクションを鳴らしたりして
相手の運転手に助けを求めたが
相手はまったく気付かなかった。

助手席から這い出した自分は
両足から血を流していて、
とても立ち上がれる状態じゃなかったが、
事故の相手も通行人も
まったく自分には気付いてない様だったので
なんとか車から鞄を取り出し
110に自分で電話をした。
(救急車を呼ぶ頭が働かなかった)

その後、
職場が異動になり車ではなく
自転車で通勤するようになった。

すると9月に某病院入口から出てきた車がいきなり飛び出し、
自転車に乗っていた自分は思い切り吹っ飛んだ。

車の運転手は白衣を着ていたが、
自分の意識があるのを確認すると
そのまま行ってしまった。

その時も足を怪我した。

というか、
右足以外はまったくの無傷だった。

結局、
その事故の時の相手は
特定出来なかった。

その怪我が治り始めた11月頃、
通勤中にまた車が飛び出してきて
自分は左足を怪我した。

幸い通行人が直ぐに110してくれたので
相手は逃げなかった。

自分は青信号を渡っていた為、
今度は相手側の完全責任になった。

だが続け様にこうも足を怪我するもので
流石に母親が心配になり、
住職さんも健康になった事もあったので
お祓いをしてもらう事になった。

お祓いの当日、住職さんに

「先祖がぎりぎり支えてくれたようやな」

と言われた。

思えば最初の車の事故の時も
速度が普通に出てたワゴン車にぶつかられ、
細い道だったのに川に落ちずに済んだのは
警察が不審に思うくらい不思議だった。

その後の事故も足を怪我はしたが、
逆を言うと足以外はまったくの無傷だった。

車に2度も吹っ飛ばされて
足以外無傷というのは
確かに妙なもんだと自分でも思っている。

お祓いの後は何もないが、
いまだに何だか怖くはある。

ちなみに一度目の車の事故の時は、
軽自動車なのにワゴン車にぶつけられて
川に落ちなかったのは可笑しいという理由で
警察からは事故原因は自分のせいにされた・・・

また次の話でお会いしましょう。