<最怖>この世で最も怖い話まとめ

この世で最も怖い話をまとめています。毎日19時20時21時に1話づつ投稿。あなたを恐怖のどん底に落し入れます。朗読もはじめましたのでそちらもどうぞ。

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<最怖>路地に佇むモノ

初めて一人暮らしをする事になって、
友達二人(A.Bとしておく)を呼んで
夜中まで部屋でゴロゴロしながら
ゲームしたり飲んだりしてた。

時刻は夜中の2時回ってて、
友達Aが酒足らないから買いに行こうって言って
三人で近所のコンビニに行く事になった。

行きは夜中でも車がけっこう走ってる大通りを歩いて行って、
5分くらいでコンビニ着いて酒とかお菓子買って
んで、帰る事にした。

ふいに友達のAが

「この道から行った方がお前んち近いんじゃね?」

ってコンビニの横の細い路地の方向いた。

自分もまだ引っ越して間もないから
その辺の道良く知らないし、
夜中で酒も入ってたから
ちょっと探検気分でその道から帰る事に。

民家とかマンションが並んだ普通の路地なんだけど、
あんま街灯も無くて
なんかちょっと不気味な感じだった。

でもコッチは三人だしって
その時は余裕もあった。

家の方に向かって歩いてくと、
路地を抜けたとこがT字路になってて、
んでまたその先に細い路地があって、
地図上で考えるとその路地の先が自分ちの方なんだけど、
T字路の前で先頭歩いてたAが急に止まった。

「どうしたんだよ?」Bが声を掛ける。

「なぁっ、アレなんだと思う?」

Aの指差す先を二人で見た。

細い路地の隅に何かがいた。

人なのか、一瞬街灯かとも思った。

離れた距離から見ていてもわかるくらい
それはカナリデカい。

2mは軽く超えている。

そして、
そいつの体は蛍光灯みたく
全身が真っ白に光っていた。

凄く大きな人(みたいなナニか)が壁に寄り掛かって、
両手を空に向けていた

まるで何かにお祈りしてるみたいだなって、
それを見た時自分は思った。

三人共そいつから目が離せなくなって、
しばらくぼーっと見入ってたんだけど
ふいに頭の中でよくわからないが
逃げた方がいいという思考が湧き出て来た。

「この道、通るの無理だ引き返そう」

自分が言うと、Aは

「大丈夫だよあの道を行こう」

と何故だか妙に冷静に言って進もうとした

Bがすかさずそれを制止して

「アレなんか変だよ、おかしいよ
アレの前よくわかんないけど通らない方がいいよ」

と言って
元来た道を帰ろうとAの腕を引っ張った。

けれどもAはいつもとなんか様子が違って、
ヘラヘラした感じで

「大丈夫だよ~行こうよ~」

とか言って
自分とBの止めるのも聞かずに
そっちへ行こうとする。

その時、
光ってるそいつの首(なのかよくわからんが)が
グリンってコッチ向いて
なんか変な動き方
(スキップなのかな?
脚が異様に長いからなんかおかしな動きになってる)

しかし両手はまだ上げたままの状態で近づいて来た。

自分とBはそれ見て発狂、
まだヘラヘラしてるAの腕を二人で無理矢理掴んで
引きずる様に元来た道を必死で引き返した。

戻ってる途中、
何故かそこらの民家の犬がいっせいに鳴き初めて、
自分もBも半泣きで
ともかく明かりのあるトコへ逃げなきゃって、
なんとかさっきのコンビニの前に来た

途端にAが
さっき迄のヘラヘラと打って変わって、
ガタガタ震え出して

「アレ……アレ何?………怖い怖い怖い怖い怖い………」

ぶつぶつ言いながら凄い怯え出した。

それで落ち着くまでとりあえずコンビニに

夏だったしもう時間も3時過ぎてたから、
日の出迄とりあえずココにいようって言って
三人でガクブルしながら
夜明けを待って大通りから家に帰った。

後日、
そいつのいた辺りを昼間に見に行ってみたけど
街灯も電信柱さえなかった

Aはあの時、凄く怖かったのに
何故か絶対大丈夫だという変な確信があって
行こうとしたらしい。

今となってはなんであんな怖い物に近づこうとしたのかが
自分でも謎だそうだ。

また次の記事でお会いしましょう。