<最怖>この世で最も怖い話まとめ

この世で最も怖い話をまとめています。毎日19時20時21時に1話づつ投稿。あなたを恐怖のどん底に落し入れます。朗読もはじめましたのでそちらもどうぞ。

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<最怖>ヒステリック

これは友人から聞いた話

俺は大学生で、
ひとり暮らしをしているのだが、
同じアパートの一階に友人が住んでいるんだ。

俺は三階に住んでる。

ある日、
同じ学部の友人達と飲み会をしたんだが、
夜中の二時くらいになるとさすがに話すネタもなくなり
白けた空気が流れ始めた。

その時は同じアパートの友人(Bとする)と
他に二人の友人といたんだが、
そのうちに一人が

「怖い話しようぜ」

といいだした。

俺は怖い話が好きで、
新しい話を仕入れるとよく友人に話して聞かせていた。

今日も俺が一人で怖い話を喋り続けていた。

電気を消して。

俺はいろいろ話して、
もうネタが尽きたころ、Bが

「俺も話あるんだけど・・・」

とおもむろに話し始めた。

俺としては、話を聞いたあと、

「もっと早く言ってくれ!」

と思った。

怖いんじゃなく、
不気味な話だった。

春休みにある日、
Bは彼女とメールをしていた。

メールの内容は聞いてないけど、
とりあえず普通の内容。

メールを続けて、夜中の二時。

寝る準備も終えて、
布団の中で彼女とメールを続け、
そのまま寝てしまおうと思ったらしい。

すると突然、
部屋のドアがドンドンと叩かれた。

それも、トイレをノックするとは明らかに違う、
本気でコブシで叩いているような音がした。

ビクッと反応し
何事かと布団からでようとしたとき、
ドアの外側から

「助けろー!!早く開けろー!!助けろ!!」

と女の声がした。

しかし、その声は
ヒステリックのように狂ったような声で
ドアを叩きながら発せられていた。

鍵を掛けているか凄く不安になったが、
Bは動くことができなかったらしい。

文章だと伝わりづらいが、
その話を聞いたときのBの本気で怯えた様子をみると
その出来事が尋常じゃないということが凄く伝わった。

聞いていた俺達はただ、
黙って聞いているしかなかった。

Bが動けないでいる間も、
女が狂ったように叫びながらドアを叩いている。

Bは完璧な居留守モードに突入した。

その間、心の底から
彼女からメールが帰ってこないことを祈ったらしい。

自分は居留守モードだが
携帯はマナーモードではなかったことに気づいたからだ。

メールくるな。メール来るな。

来るな来るなくるなくるな。。。

固まりながら、
ずっとそう思っていたらしい。

すると、急にドアを叩く音も、
女の狂ったような助けろコールも止んだらしい。

春のまだ、
肌寒い季節だったというのに
汗をかいていた。

ほっとして、
今、まさに起きたことを
彼女に電話しようとしたらしい。

すると、

「じゃ、じゃ、じゃ」

と砂利をゆっくりと踏む音が聞こえてきたらしい。

Bはゆっくりと携帯を閉じた。

砂利を踏む音は外の方から聞こえてくる。

俺は何度もBの部屋に行ったことがあったのでわかるのだが、
Bは一階に住んでいて珍しく布団を敷いて寝ているのだが、
その布団を敷いているところは窓に対して平行にしいているのだ。

つまり、左は窓、右は部屋側っていう間取りになっている。

そして、その窓の外は砂利が敷いてある。

つまり、誰かが窓の外の砂利を踏んでいるということになる。

さっきまでかいていた汗が
今度は一気に引いていったらしい。

Bは再び身を硬くした。

砂利を踏む足音は
ゆっくりと自分の部屋の方向に近づいている。

やばいやばいやばい。

足音はとうとうBの部屋の前に止まったらしい。

窓とカーテンを隔てた向こう側に・・・

こっちから窓の外を見たわけではないが、
わかるらしい。

わかるというのは、
窓の外の何者かが、
明らかに自分の部屋の中を覗こうとしていることが。

Bは布団に横になり、
息も殺して、動かず、
再び携帯が鳴らないことを祈った。

居るのがばれたらヤバイ!殺される!

大げさかもしれないが、
その時は本気でそう思ったらしい。

早くいなくなってくれ!

そう思って目をつぶっていたら
気付いたら朝になっていた。

起きて目を覚ますと
あれは夢だったような気がしてきたらしい。

普通に飯食って、
学校に行く用意をして家を出ようとした時に、
ふと気になったらしい。

カーテンを開けてみた。

そこには、窓に
明らかに男と思われる手形と
砂利の上にいたような足跡が残っていたらしい。

これが同じアパートに住む友人Bの怖い話・・・

同じとこに住んでいる俺からすれば洒落にならない怖い話です。

また明日の夜にお会いしましょう。